過去の入試説明会等での講演内容からの抜粋です。身分・所属等は、とくに断りがない限り、当時のものです。

白波瀬 文吾 しらはせ ぶんご

白波瀬法律事務所(大阪)

平成22年入学 (未修)/ 平成25年修了
京都大学工学部 卒

京大
ロースクール
の魅力

私は弁護士2年目で、離婚や労働といった一般民事事件を中心に、知財事件や刑事事件もたまにするという一般的な弁護士の仕事をしています。

未修コース志望の人で一番気になるのが、司法試験まで3年で間に合うのか、だと思います。私の在学中は、京大は司法試験対策をあまりしない印象があり、そもそも法律的な文章はどのように書くのかさえわからないうちに授業が進んでいって戸惑いました。でも今は、こういう修了生の声を踏まえて、「法律基礎科目演習」という授業を受けられるそうです。

修了後に感じた京大ロースクールのよかった点は、問題の本質を考える力が養成されるところだと思います。いい意味で試験対策にとらわれすぎないので、司法試験レベルを超えた問題に関しても授業中や授業後に先生と議論したり、友達同士で話したり、いろいろな問題に対して新しい視点がロースクールの勉強を通じて得られます。司法試験も仕事も暗記でできるものではなく、その場で本質を考えて解くというところがあり、ロースクールで培った考える力が活かされると思っています。

司法試験に関しては、3年の夏休み頃までは授業の予習が厳しく、なかなか試験対策はできませんが、授業についていき予復習を頑張っていた人は、試験までには形になっていました。私自身、試験対策があるかどうかでロースクールを選ばなくてよかったと思います。

司法試験との関係では、周りの友達が優秀だという点も京大のよいところです。既修者は6、7割、未修者を含めても過半数が司法試験一回目で受かっています。試験対策の勉強会でお互いの意見を参考にして勉強できましたし、また、勉強会を当然につくる雰囲気があるのは、未修で学ぶ立場としてはとてもよかったです。

他分野出身者
から法曹へ

未修者の方は、将来就職できるのか、他分野の経験が仕事で役に立つのか気になると思いますが、就職に関しては、未修とか他分野出身だからといって不利になるという話は聞いたことがありません。就職活動では、むしろ他分野で勉強してきたことについて興味を持って聞いてくれる方も多く、売り込み方次第では有利になると思います。

仕事の上では、私は工学部出身で化学を専攻していたのですが、知的財産の事件で化学発明が問題になる場合に他の弁護士と比べるとすっと入ってくるといったメリットを感じることはあります。また、農林水産省で勤務していた修習の同期生は、海外や省庁での勤務経験や専門知識を活かしながら弁護士として活躍しています。

ロースクールではかなり勉強しないと授業についていけないし、優秀な方でも苦労されています。でも私自身は、今も勉強会の友人やクラスメートと飲みに行ったり、仕事上でわからないことがあれば議論したり質問し合ったりして交流がありますし、また今やりがいのある仕事をさせていただいているので、人生の選択としては良い選択をしたと思っています。

(平成28年4月9日)