過去の入試説明会等での講演内容からの抜粋です。身分・所属等は、とくに断りがない限り、当時のものです。

伊藤 敬之 いとう たかゆき

色川法律事務所(大阪)

平成23年入学 (既修)/ 平成25年修了
京都大学法学部 卒

弁護士の
仕事の魅力

私は今、弁護士2年目で、大阪の法律事務所で働いています。仕事の内容は幅広く、例えば、企業からの相談、地方公共団体からの相談、医療訴訟、刑事事件の弁護人など様々です。企業からの相談の中には、新聞に載るような案件もありますし、6月の株主総会のシーズンには、総会のリハーサルの指導をしたり、総会の本番でも事務局席で働きます。企業の偉い役員の方々の前でアドバイスをするというような経験を28歳の若造でもできるというのは、弁護士ならではの魅力だと思います。

京大
ロースクール
の魅力

私が京大ロースクールに入った一番大きな理由は、教授陣の顔ぶれの豪華さです。弁護士になってからも、当時のノートを見直したり、先生方の教科書もよく参照させていただくのですが、そういう各分野を代表する先生方から直接授業を受けられるのは貴重な経験です。また、実務家教員の授業も非常に充実していて、大阪や東京の大規模事務所の超有名な弁護士の先生方から、例えばM&A、事業再生やファイナンスといった最先端の分野の様子を学んだり、また飲み会などでざっくばらんな話も聞くことができ、将来の進路を考える上でも非常に参考になります。

京大ロースクールでは、授業の予習復習を続けていれば、自然と基礎的な力がつき、それがそのまま司法試験につながります。授業は、先生が学生に質問し、学生がそれに答えるという双方向形式ですので、入念な予習が必要です。その過程で一度問題を自分でよく考える時間があり、さらに授業でもいろんな視点から質問が飛んできますので、その場でそれに対応するのに非常に頭を使います。テスト前には復習として、学生5人くらいで勉強会もやり、そこでも頭を使う。同じ事例について、最低でも3回ぐらいはそうやって頭を使ってよく考えるので、考える力がすごくつきます。司法試験、とくに論文試験に必要な力が、授業の予習復習でほとんど身につく。他の大学だと予備校に行く人も多いようですが、京大ではほとんどおらず、それでも高い合格率を保っています。授業を頑張れば、結果もついてくるのです。

そういった勉強は大変ですけれども、すごく楽しいところもあります。ロースクールでは1学年3クラスに分かれ、必修の授業は基本的にクラス単位で受けます。50人くらいの人数ですので、高校のクラスを少し大きくした感じです。そしてその全員が、同じ目的を持って勉強していく仲間ですので、一体感があってとても仲よくなれます。クラス飲み会やフットサル大会などのイベントもあります。そうした仲間とのつながりは修了後も続き、私もいまだにロースクール時代の友人と定期的に飲みに行って情報交換したりしています。ここにくる学生は優秀な方が多いので、レベルの高い議論ができ、互いに高め合っていけます。一緒に勉強すれば刺激にもなり、一生つき合っていける仲間になると思います。

(平成28年6月25日)