過去の入試説明会等での講演内容からの抜粋です。身分・所属等は、とくに断りがない限り、当時のものです。

川崎 広毅 かわさき ひろき

在学生

平成27年入学 (既修)/ 3年次生
同志社大学法学部 卒

法科大学院で
学ぶメリット

法科大学院の授業は、ソクラテスメソッドといって、教員と学生の間での質疑応答の形で進みます。僕はこの点が入学前から不安でした。実際入ってみて、授業はかなり大変です。でも、教員とクラスメートの議論を通じて、自分の中で論理的な思考力を養っていくことができるのは、大きなメリットだと思います。授業を活かすには、予習は当然不可欠です。予習をして、クラスメートが当てられている中、自分が当てられたらこう答えると考えながら授業を受けることで、授業を最大限に活用できると思います。あと、僕は入試のあと結構遊んでしまったのですが、入ってから苦労しないためには、入試の後もしっかり勉強しておいたほうがいいです。

1限
(8:45-10:15)
2限
(10:30-12:00)
3限
(13:00-14:30)
4限
(14:45-16:15)
5限
(16:30-18:00)
民法総合1 刑事訴訟法総合1
公法総合1 商法総合1
刑法総合1
経済法1
民事訴訟実務の基礎 法律家のための経済学入門

これは去年、既修1年目の前期の僕の時間割です。多い人はもう1コマくらい入っているかもしれませんが、授業はきちきちに詰まっているわけではなく、自習のほか、スポーツや飲み会で休息の時間を取ることも十分可能です。週末については、僕は土曜日に休みを入れて、日曜日は予習にあてていました。

法科大学院の魅力の一つとして、エクスターンシップで弁護士事務所に行かせていただいたり、検察官の先生に検察庁に連れて行ってもらえたりするということもあります。そういう機会に伺う話は、飲み会でのぶっちゃけた話も含めて、進路を考える上でも非常に参考になります。

他大学出身者の
目からみて

僕は同志社大学出身なので、外部から入って授業についていけるかという点が、入学前は結構不安でした。でも実際入ってみると、内部生か外部出身かというのはほとんど意味はなく、結局は、自分がどれだけ頑張れたかに尽きると思います。ただ、その際に、優れた友人や教員の存在が非常に力になっています。友人と授業後に、分からない点について議論をしたり、勉強会を組んだりすることで、疑問が解決することは多いですし、先生に質問に行って理解を深めていくのは、本当に自分にとって力になります。こういった点が、京都大学法科大学院の魅力かなと思っています。

予習や授業は厳しいものがありますが、優れた教員や友人に囲まれた良い環境のもとで勉強ができ、楽しく有意義な時間を過ごせると思いますので、他大学出身者でも、入学前に過度に不安を感じる必要はありません。

(平成28年6月25日)