過去の入試説明会等での講演内容からの抜粋です。身分・所属等は、とくに断りがない限り、当時のものです。

渡辺 洋 わたなべ ひろ

在学生

平成27年入学 (既修) / 3年次生
京都大学法学部 卒

ロースクール
での生活

はじめに、僕のロースクールでの生活を紹介します。
朝は8時から8時半過ぎに起き、独り暮らしなので朝食や洗濯をしてから登校します。授業が10時半から始まるので、10時ぐらいには学校に行って授業の準備をします。授業は双方向の質疑応答の形式です。1コマ90分ですが、延長されることもあります。その後も質問に行ったり友達と議論したりするので、昼休みはあってないようなものです。

13時からの3限に授業がある日は、その後に同級生と学食や学外で御飯を食べます。それから自習室に戻り、自習室が閉まる23時45分まで、夕食をはさんで、復習や翌日の予習をしたり、自習室内の資料室で資料を調べたりします。僕は夜型なので、最後までいることが多いです。勉強のスタイルは人それぞれで、自習室を使わずに図書館や家でやる人もいますし、朝から晩まで自習室にこもっている人もいます。

休日も平日と同じく自習室で勉強していますが、友達と勉強会の1つを休日にやっています。僕達の勉強会は、定期試験の過去問を解いたり『刑法事例演習教材』を解いたりしています。みんな議論好きで、長いときは3、4時間議論することもあります。勉強会が気軽に組めるのは京大のいいところです。司法試験の過去問を解く勉強会や、民法の予習・復習の勉強会をしている人もいます。勉強会のメリットはやはり理解が深まることと、友人との仲が深まることです。

テスト前は、寝て、起きて、御飯食べて、勉強して、死ぬ気で勉強します。ストレスで痩せます。ただその反動で、テスト明けは全力で遊びます。

京大ロースクール
で学ぶ意義

京大ロースクールで学ぶ意義は、まず、優れた指導者がいることです。学部の授業が全範囲を網羅的に扱うのに対し、ロースクールの授業は狭く深い授業で、内容はすごく高度になりますが、自分の理解が足りない部分はよくわかりますし、わからないところを教授にすぐ聞きに行けるのはありがたいです。また、法曹人口が増えていく中で司法試験に受かることプラスアルファが必要になってくると思いますが、京大の授業では司法試験のレベルを超えたことを学べるので、自分の将来のアピールポイントになると思います。

それから、優れた友人がたくさんいます。司法試験に向けて絶対量の勉強時間が必要ですが、それを一人で頑張るのは難しいです。その点、行き詰ったときに友達に質問できる、質問された側もそれを拒まない、そういう雰囲気が京大ロースクールにはあります。また、勉強一辺倒ではなく、外で飲むとか野球をする、花見をすることもあります。そうやって友人を多くつくる機会があります。ここでの友人は将来同業者になるはずで、それはいろんな面で強みになると思います。

京大という肩書も、やはり一定の重みを持っているのは否定しがたいと思います。京大ロースクールは、優れた諸先輩方のおかげで、一定のブランド力があると実感します。例えば、弁護士事務所の方がわざわざ京大に来て説明会をしてくれるとか、外部の方が実力以上に京大生を評価してくださることは多々あります。もちろん最終的には自分の力が重要になりますが、そういうブランド力は一つの強みだと思います。

(平成28年4月9日)